まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

ズッキーニ

ズッキーニの煮浸しは、あの時の食事風景が脳裏に浮かぶ。 いつの間にか受け継いだ味。教えられてないのに、自分の舌に従ったら行き着いた味。 多めにいれたオリーブオイルと香りづけの鰹節。 自然と手にした量がぴったしの味になるのが不思議。 頻繁に出て…

はたち

小ちゃい「っ」を食べたい。ジャンプしているような躍動感を自分の運動で止めたい。でも、私自身は身軽に飛び跳ねたい。 髪の毛でセーターを編みたい。私の温もりが誰かに伝わればいい。誰かのために、この長い髪を切ってあげる。 バナナは逆から剥くのが正…

2日間の休み

たった二日の休みの日。連休ってだけで非日常で心が弾む。ふとした瞬間に電子機器のすべての電源を切って、冷たいフローリングの上に腰を下ろす。明日からの2日で何かを変えることができるのだろうか。 私自身の何かを劇的に変えることができるのかと疑問を…

睡眠とわたし

幼少の頃、「今日はずっと起きてる」と決め込んで窓の外を眺めていたことがあった。 暗い部屋の中でも部屋中のものを見ることができる。目の前に色とりどりのきららが舞っていた光景を今でもはっきり覚えている。目的はない。でも、体を起こして目を開けてい…

そんなやみ

泣きたくない。できることなら。 次の日目が腫れるから。 でも、涙は雨が降るのと同じ原理で自然発生的に流れる。 私の行動、表情なんかよりよっぽど自然に降る。 繰り返し、無意識に、そして突然に。 次の朝には晴れている。乾いている。 前日の空の色が嘘…

生き急いでいる。

生き急いでる。 心拍数は上がり、数多の選択を猛スピードで処理する。 なりたい自分になるために、膨大な課題を突きつけ完璧な習慣と意識に自分をがんじがらめにする。 それと並行して、知識を詰め込むもんだからストイックさはエスカレートしていった。 気…

そこにあるのはリアルな他者

意識が自分に向きすぎているから、狂ったように頭を使ってしまう。 意識の全てを他人に向けてみる。 「自分がなにがしたいかが大切」 「自分のために勉強するべき」 繰り返し繰り返し聞いてきた言葉。 それを信じ生きるしかなくなった子供たち。 他人のため…