まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

そんなやみ

泣きたくない。できることなら。 次の日目が腫れるから。 でも、涙は雨が降るのと同じ原理で自然発生的に流れる。 私の行動、表情なんかよりよっぽど自然に降る。 繰り返し、無意識に、そして突然に。 次の朝には晴れている。乾いている。 前日の空の色が嘘…

生き急いでいる。

生き急いでる。 心拍数は上がり、数多の選択を猛スピードで処理する。 なりたい自分になるために、膨大な課題を突きつけ完璧な習慣と意識に自分をがんじがらめにする。 それと並行して、知識を詰め込むもんだからストイックさはエスカレートしていった。 気…

そこにあるのはリアルな他者

意識が自分に向きすぎているから、狂ったように頭を使ってしまう。 意識の全てを他人に向けてみる。 「自分がなにがしたいかが大切」 「自分のために勉強するべき」 繰り返し繰り返し聞いてきた言葉。 それを信じ生きるしかなくなった子供たち。 他人のため…

魔の時間

何度も巡って来る魔の時間。急に、今までやって来たことに興味がなくなり、私自身のことが理解できなくなる瞬間。私は何がしたいのか、何をしたら人に喜ばれるのか社会に貢献できるのか、自分が楽しめるのか。そのどれか一つでも満たされるものが見つかれば…

ピアスプロレス【小説】【完結】

ピアスプロレス(無断転載禁止) とある路地。無数のピアスを顔中に空けた女性たちの張り紙。野獣のように牙をむき出した顔が載せられていた。昔は何の店だったのだろうか、人気のない店舗の前には白黒テレビが無造作に置いてある。よく見るとそのいかれた怪獣…

境界線〜海の公園〜

境界線の恐怖。所属に適したキャラを演じる。それは、所属の数の分だけ存在する。それが交わるであろう空間に恐怖を覚えるのが私の常だった。例えば、繁華街の道。クラスメイトと遭遇するかもしれない。家族と出会うかもしれない。バイト先の人に声をかけら…

猶予期間2

猶予期間。期間があって義務がある。自由に見えてとても窮屈。他の事をやるのは許されない。かといって、やらなきゃいけないことは気が進まない。何をするにもそのことが心に渦巻いて、100%には楽しめない自分がいる。その許しだとか、楽しむことの裁量はど…