まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

ポエム

生き急いでいる。

生き急いでる。 心拍数は上がり、数多の選択を猛スピードで処理する。 なりたい自分になるために、膨大な課題を突きつけ完璧な習慣と意識に自分をがんじがらめにする。 それと並行して、知識を詰め込むもんだからストイックさはエスカレートしていった。 気…

意識の程度

家から帰ると、クーラーがついていた。正確に言うと、つけっぱなしにしていたのだ。今までは、そんなミスをするような「うっかりさん」ではない。 歯車が狂うという言い回しはかっこいいが、少しおおげさかもしれない。ほんの少し今までの自分と違う感覚がす…

前触れ

カップ麺にお湯をいれ体感3分待ってから、蓋を開ける。 割り箸を割っていつものように麺をすくい上げる。 ストップ。私はその麺をちょうど30秒見つめていた。 何を考えるでもない。ただ、その黄色い麺を無心に目に入れてた。 当然にすること・スムーズに…

羞恥心と表現

強くなるためにすっぴんで街を闊歩する。 道に人の姿がないから、ランウェイと仮定して闊歩する。 目的地はスーパーマーケット。 買いたいものは特にない。 着いたら、美味しくなさそうな菓子パンを買うに違いない。 レジには新人のイケメン店員が研修中なん…

偽理論

誰しも自分を肯定するような理論や人にすがりたくなるものだ。 自分自身は何も変わってないのに、心が晴れるという人間特有の心理現象。 ある意味、まやかし。気休め。 「信仰こそが救われる手段」という宗教に溺れることが正しいのは分かっている。 確実に…

湯船

あっ、お湯張りすぎた こんな時は頭の先まで、一気に浸かる 水圧を全身に受けるって気持ちいい 顔で感じる水圧は小学校の時のプールに似てる 鼻から空気をぶくぶく出す 絵で描くような小さい泡じゃない 大きい大きい空気泡が暗闇の熱水を噴きあげる 長い髪を…

似た者の発狂

私のかさぶたの方が面白い。 私の膝の方が面白い。足の指の骨のほうが面白いんだから。 みんなつまらない。つまらない。 そこには、舌ピを開けた人も風俗店のキャッチの人もSMクラブのボーイもいなかった。 似た者集団の人間を足して平均したものが私になっ…

子供の趣

窓の近くで眠りにつく 時間の概念と価値は頭にない 小さい頃の自分とリンクした 暗闇の中、目を開けてその空間を見つめる 特に強い思いはない 深い暗闇の部屋とそれよりは明るい窓の外 あの時に見た赤い無数の光は見えなかった 感覚的に作用する「寝たくない…

歌謡曲

私が生きた時代ではない 私の親が生きた時代 キラキラと眩しくて、でも影があってどこか湿っぽい 旧友に会うような懐かしさ 生きていない時代への憧れ 誰かに教えられたわけでもないのに自然と体に定着する サラッとした透明な日常を不透明に変える力 情熱的…

ロンリー論理

孤独は戦うものじゃない たった一つの自分を持っていた だから、会えた 目先の幸せに何度憧れたことだろう でも、私にはできなかった それをとって、あれを犠牲にすることを。 誰が来ようが私の心の蓄えはきっと変わらない そして、今ありがとうと伝えたい …

特異な人生

漫画みたいな話だな ドラマみたいな話だな 悲劇のヒロインかよ かっこいいヒーローかよ 特異な人生を見せつけられて、自分の人生に陳腐さが際立つ感覚 1秒ごとに劇的に変わる事態・描写・表情 編集されているだけだなんて、理由になっていない 時代の違い・…

都会の中の公園

都会の中のぽっかり空いたオアシス そこだけが時間が動いているようにも止まっているようにも見えた 炎天下の中で日焼けを気にしないで走る子供 眩しさのあまり顔をしかめながら何かを見ているおじいさん 見たくもない携帯の画面を手持ち無沙汰に見ているお…

貧血系酸欠女子

イヤホンからの音が遠のく 視界が狭くなっていく 揺れに対抗する体力が残っていない 手すりに捕まる元気もない このまま視界が減り続けたら 意識を失うことは分かる 私の中の時間という概念が崩壊する恐怖 しゃがみ込んで目を固くつむる ゆっくりとゆっくり…

映像移行型人間

リアルで気持ちが悪い 肌の質感、目の動き、表情の違和感、体の大きさ 欲しい映像補正 欲しい定点カメラ いつまで偶像崇拝してるんだ きれいな偶像を見ていたい 「実際、見てみないとわからないもんだね」 「実物よりかわいい」 「詐欺プリじゃん」 正しいの…

音楽曲music

卒園式の合唱曲 大っ嫌いな音楽の時間に歌った曲 狂ったように一日中聞いていたあの曲 踊った曲 涙を流した曲 今、思い出す この瞬間 当時の自分と共鳴して 興奮して笑って歌って泣いた 懐かしいより先に心の底を揺さぶっていく 私は変わってきた あの時の自…

筆算アート

芸術家がかいた落書きも価値あるアート作品 ヒエログリフもなんだかおしゃれな象形だ 私が書きなぐっていたあの筆算も それを知らない人が見たらワンダフル ヒエログリフを書いていた人に向けて 私の筆算アートを投げつけたい あの形の数字を読めない人に向…

世代

大人には分からないと諦めるティーンエイジャー どうせ、おじさんだからと若者に遠慮する年配者 お互いに嫌っているわけではない けど理解されることを諦める 何故か互いに怖く感じる危害を加えられたわけでは無いのに それぞれの世代がそれぞれの世代の中で…

綺麗事

忙しい人を忙しくない私が のんびりと観察 どうしてそんなにも焦って走っているのだろう 臨場感のない人たち 浮世離れしている私 自分はあんなにせかせか動き回りたくないと思う 必死さ汗を流すこと体力を消耗させること それを美しいと捉えるのだろう 崇め…

収集

飾り棚にはかけもしないサングラスが 一番上に君臨していて この部屋を支配しているかのようだ ものが持つ独特の雰囲気 使うことで証明される機能美から離れている 飾るために 生まれてきていないものたち 一方通行な サディスティックな趣味 収集 ものは生…

暗闇の映像

パチパチ切り替わる映像 脈絡なく見たものを映し出す 脳内スクリーン 凄まじい速度で切り替わる 見た色よりも鮮やかで 尖った映像 スクリーンに映像が映ったかと思えば スクリーンごとぐにゃぐにゃ曲がって何かが飛び出す 飛び出したものもなぜかスクリーン…

ITの波

ボタン一つで 快楽が手に入る いやボタンという概念さえも存在しない 神経に電気信号を送れば 私はハッピー 世界はハッピー 最新機種のゲームもいらない 松坂牛もうなぎもいらない 欲しいのはその電気信号だけ それが手に入れれば どんな体験もすることがで…

自分の産物

押入れの奥にしまっている過去の自分の産物 あの頃の自分の感情がそのままぶち込まれている A4の赤いノート 開いた瞬間、 その時の空気を感じ 空間を感じ 色を感じる 過去を振り返り 何回も何回も開いたその瞬間 過去の自分を 幼稚と思ったあの日 深いこと考…

卵パック

いつものルート いつもの疲れた足取りで向かう 近所のスーパー 卵が98円で買えたからちょっとハッピー でも冷蔵庫にしまったら そのハッピーも冷蔵保存 私の体に常温で保存できない儚さ いつものルート いつもの疲れた足取りで向かう 近所のスーパー 卵が138…

ナチュラル

ありのままの自分 人と比べない自分 堂々としている自分 人に悪意を持たない自分 素直な自分 いつもニコニコしている自分 姿勢が良い自分 人に干渉しない自分 媚びない自分 ナチュラルを求める私が 一番、不自然 人の歪な部分を 自分から排除させて ナチュラ…

テントウムシ

最近見ていないテントウムシ 毒々しい色合いに 人工的な芸術性をもったテキスタイル 赤色のキャンバスに黒い絵の具を垂らしても あの艶は出ないし パソコンで絵をかいてみても あの質感は 再現できない 緑に映えるテントウムシ それが調和する場所は この世…

履歴

自分しか開かないスマホ 検索履歴を消すという日課 確かに検索したし 私の頭に履歴がある 不安定な自分を受け入れないから外に出る 確かに 家にいた不安定な自分 私の頭に履歴がある 消そうとしても ちゃんとある人生の履歴 もう消さない 絶対、消さない

イヤナコト

一瞬のイライラを減らすために 床に仰向けに寝転ぶ 落ちてる埃、髪の毛と 仲間になった気分 思ったより高い天井を見上げ 嫌な事を床に沈め 忘れようとする 泣いてもしようがない こんな事で私の大切な心がかき乱される 訳にはいかないのだ 埃をためた、髪の…

隣の芝は黒い

なんか焦げ臭い 隣の家火事なのかな 様子を伺うことはしない ただ 窓を閉めて、布団を被るだけ 落ち着く自分の匂い 永久の幸せ 世界で一番安心できる空間 狭くても 温かいからそれでいい 周りの騒がしさに背徳感を覚えない だってそれが日常だから 隣の芝は…

ティッシュ配りのお姉さん

ティッシュ配りのお姉さんから ティッシュを貰うというボランティア 物を買ってほしいと思いながら ティッシュを配る人なんていない 目先のティッシュを貰ってる欲しいと思って 汗水垂らして配っているんだ だから 私も 期待に応えて受け取るよ 広告なんて一…

人格形成

ちゃぶ台よりも大きいものを 全部ひっくり返していくという遊び この状況を今の自分は認められるし 明日の自分が淡々と 元に戻してくれる 掃除してくれる 明日の自分との信頼関係はどこよりも厚いんだ 今日の朝も昨日の自分の生きた痕跡を元に戻した 自分の…