まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

セピア色になりたい

謡曲の中の人はなんでこうも情熱的でセピア色で人間味溢れているんだろう。

ドライブ行っただけであんなに哀愁深いし、恋愛しただけであんなにも儚く美しい。

 

この私の日常を切り取ってもなぜか深みが出ない。

透明感があってさらっとしてる。私のセピア色は小学校に置いてきた。

それ以降の思い出は、なぜか快晴の元にあるような透明感。

キラキラしているようで、重みがないようで。

過去があって時間は感じるのに、私の時代は感じない。

古ぼけた映像の生きた証がない。

 

昭和歌手の訃報が流れる。

脚光を浴びた時の時代を感じる映像。

訃報によってその人の存在を知ったような私にも伝わる年月。

リアルな生き様が感じられる。私の人生よりも。

22歳怖い。数字なんかじゃない。

時間を感じれば感じるほど、薄まっていく何かがとても怖い。

過去が増えていくから、その分消えていくものも多い。

 

どうでも良くても残さなければならない。

クソみたいな文章も。

写りの悪い写真も。

ヒステリックになって描いた絵も。

裏紙に書いた筆算も。

食べたものも。