まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

ファミリーレストラン

脈略のない汚れは猟奇的な絵に見える。

目を瞑って浮かび上がるのは今日見た人間たち。

 

ちょうど昨日体得したはずの真人間は、今日に限って通用しなかった。

環境が変われば、自分も変われる。裏を返せば、昔の環境に飛び込むと自分は元に戻るのだ。言動も正確も見る景色もあの時のまま。それから今日までの時間が無駄に思えるほどの定着ぶりである。結局ここに戻るのかと無常観に浸ることもある。自分の裁量でどうにもならない見えない引力を感じる瞬間だ。復活して、元に戻ってまた復活してまた元どおり。次こそはこのループを抜けられると確かな期待を持ちながらも、日が経てばやがて回帰する。いつまでもこれは続くのだろうという思いをぼんやりと頭によぎらせながら、だましだまし生きている。このループが終わるときは自分が死ぬ時であるという事実もまた頭の片隅に置いてある。

 

子供達が無邪気な声をあげて走っている。気づけば、周りにはファミリーや賑やかな中学生しかいなかった。自分の空間ではない所にすっと入って着席している。そこで売っているホットコーヒーでさえ肩身が狭そうな雰囲気だ。それでも、そのブラックコーヒーはこの店からなくなることはない。カラフルなフードメニューと活気に満ちたお客さん。今まで積み上げてきた時間を一気に感じれる場所だった。