まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

歌謡曲

私が生きた時代ではない

私の親が生きた時代

キラキラと眩しくて、でも影があってどこか湿っぽい

旧友に会うような懐かしさ

生きていない時代への憧れ

誰かに教えられたわけでもないのに自然と体に定着する

 

サラッとした透明な日常を不透明に変える力

情熱的に描写するからこの日常が価値のあるものに思えてしまう

研ぎ澄まされた空気より、じめっとした匂いのほうが愛着を覚えてしまう

なぜだろう

 

何回聴いても飽きがこない

聴き狂うわけでもない

絶妙な距離を保ちつつ歌謡曲と共に生きてゆきたい

平成で令和な私

 

ザラザラ粗く流れる音

私の心に引っ掛かるのは一癖も二癖もあるあの歌謡曲

無駄にドラマティックで際立つリズム

人間味しかない心の拠り所