まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

泣くこと

人は泣く時、自分が思っているより大げさに泣いてしまうものだ。

ささいな嫌なことや悔しいことがきっかけになり、過去の辛い時も併せて泣く。

 

泣くという慣習が、辛い出来事を紐付け大きい何かを形作っていく。

その場の因果関係だけで泣いているはずなのに、自分の人格までもを潜在意識から引っ張り出してきて否定して泣くのだ。

 

泣けば泣くほど強くなることは決してない。

泣けば泣くほど負の感情の大きさは増えてゆき、自分に根付いてゆくのだ。

人は常にポジティブにはいられない。

たとえ、意識したとしても。努力したとしても。

いずれ、やってくる挫折や悲しみ。

 

ともに、歩むべき涙。

長い期間忘れたと思われる負の感情。

しかし、ふとした拍子に顔を出すものだ。

それを悔いるべきでも悲しむべきでもない。

懐かしい旧友に会うようにそっとしておくのが良い。