まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

雨が降ったら頑張れる

雨は降ってほしい時に降らない。こんなにも、私は涙を流しているのに空は雨粒一つ落ちる気配がない。今の感情なら静かな雨でも激しい雨でも雨とつくものならなんでも似合うはずなのに。そしたら、ノスタルジーに浸れたり、悲劇のヒロイン気分を味わえるっていうのに。それさえも、許してくれないおてんと様はいじわるだ。泣いたそばから、地は干え上がり白いタオルが涙と鼻水でいっぱいになる。それを洗濯機に入れ込んでなかったことにするのはいつものこと。

感情が入ると不自然なる。不自然になると涙の滝が暴走する。自然になると、雨と共に涙の滝は静かに流れる。そんな自然任せな生き方に憧れてみるけど、社会はそんなに甘くはない。こんな時に、ふと高校の頃を思い出す。その高校は大雨洪水警報が出たらすぐに休みになった。だから、朝起きて空を見て雨が降ったら警報を確認する。確認すると高確率で警報が出ていて、大喜びで街に出かけるんだ。街は、雨の日サービスでものが5%オフになっていたり人が少なかったりして良いことづくめだ。こんな風に私は、雨を見ると気分があがるという奇妙なパブロフの犬状態になったのだ。そんなことは置いといて。今は晴天が続く冬寄りの秋。梅雨はとっくに去って、台風も来なくなって平和でつまらない空が広がる。秋なのに謎に日差しが強くて、風が吹かない時もある。行きたくない用事の日に限って今日も雨は降らない。