まみずハルカの文章

まみずハルカが綴るエッセイポエム小説日常詩〜

魔の時間

 

 

何度も巡って来る魔の時間。急に、今までやって来たことに興味がなくなり、私自身のことが理解できなくなる瞬間。私は何がしたいのか、何をしたら人に喜ばれるのか社会に貢献できるのか、自分が楽しめるのか。そのどれか一つでも満たされるものが見つかれば、それはすぐに安心に変わる。しかし、時間たってもそれにたどり着かない。だから、不安定なんだ。あれほど集中して書いた絵も、熱意をもって書き上げた小説も、この時間が来れば1mmも意味を持たない。自分しか見ることのできない足跡くらいの価値しかない気がしてならない。ただ、生きる価値がないと仮定しても死ぬ理由には決してならないことは十分、心得ている。では、この空虚に思われる時間は何をして埋めれば良いのだろう。部屋中をゆっくり眺めて、歩き回る。今まで、どうやって時間を埋めていたのかわからない。でもその時間は、いつの間にか終わりを告げているんだ。人と話したり、絵を描いたり、文章を書く日常がどこからともなく舞い戻って来る。その日常がただの習慣で、この習慣から解き放たれ、自由になった時、そこに何も残らないのではないかという恐怖を今日もまた感じてしまう。物理現象を見れば、人の行動はそんなに変わらない。でも、人それぞれ魔の時間があるのだろう。あってほしい。他の人の魔の時間の存在によって、私の魔の時間が肯定される。認めたくない心理現象。